メガネ・・。
とある朝のこと。
ベッドからの起床。
ばななん「ふわぁ〜、よく寝たわ。」
眠気覚ましに、目をこすり、薄めを開く。
ばななん「あれ?メガネちゃん?どこいったのぉ〜。メガネちゃんってばー。」
辺りを見回す、見つからない。
ばななん「もぉ、あいつったらホント構ってちゃんやなぁー。」
そういいながら、布団をめくる。
ばななん「・・・。おい、嘘だろ。」
あまりの衝撃的な展開に絶句。
ばななん「メガネちゃん・・・おい、メガネちゃん。どうしたっていうんだよ。」
現状を理解し、次第に声を大きくする。
ばななん「メガネちゃん、メガネちゃん!返事しろよ!おい!!」
薄めを開け、弱々しく、メガネちゃんが返事をする。
メガネちゃん「・・・ばななんくん。・・・・・起きた・・の?」
ばななん「どうしたってんだよ!誰にやられた?すぐに病院に連れてってやるからな!」
メガネちゃん「・・・ごめん。わたし・・・もう、無理・・みたいなの。」
ばななん「そんなこと、言うな!必ず助け出しちゃる!」
メガネちゃん「ううん。・・・自分の事は・・・自分が一番分かってるわ。」
ばななん「うるさい!黙ってろ!」
メガネちゃん「お願い・・・ばななんくん、聞いて。・・・多分これが私の・・・最後の言葉。」
ばななん「嫌だ!聞きたくないよ!!」
メガネちゃん「あなたと1年前に出会った時、・・・お互い、両思いだったね。それからお互いの距離が縮まるのに・・・時間は・・・かからなかった。かけつ、かけられ、・・・私たちは・・・一心同体。・・・いつも、一緒だったね。」
ばななん「うん、うん!これからだって、一緒だよ!!」
メガネちゃん「でも、ごめんね。・・・これからはあなたと一緒の道を歩めそうにないわ。先行く私を許してね・・・。」
ばななん「嫌だ、嫌だ!メガネちゃんがいないと、俺この先、なんにも見えない!自分がどうすればいいか分かんないよ!」
メガネちゃん「・・・もう、このわがまま。」
メガネちゃんはくすりと笑う。
メガネちゃん「私がいなくなったら、・・・すぐに新しいメガネを探しなさい。私より素敵なメガネなんてごまんといるわ。きっとあなたに・・・お似合いのメガネも見つかるはずよ・・。」
ばななん「メガネちゃん以上なんて・・・いないよ。メガネちゃんが一番だよ。」
メガネちゃん「ふふ・・・嬉しい事・・・言ってくれるわね。私だって・・・あなたを他に譲るのは・・・悔しいわ。ほんとはあなたと・・・ずっと一緒にいたいもの。・・・でも・・・そうも・・・いってられないの。」
ばななん「・・・メガネちゃん。」
しばらく、二人は見つめ合う。
その時間は一瞬にも思えたし、永遠続くようにも思えた。
メガネちゃん「どうやら・・・お迎えが・・・・・来たみたい。」
何も返す事が出来ない。
メガネちゃん「最後に・・・あなたのために生まれ・・・・あなたに出会い・・・・そして・・・・あなたの元で最後を迎えられたことを・・・・・幸せに思うわ。・・・・ばななん。・・・・・ありが・・・・・と。」
ばななん「めがねちゃぁぁぁぁぁああああん!!!!!!!」
その後、メガネちゃんが起きる事はなかった。
部屋に残ったのは、ただのメガネの残骸と、1人の男の悲痛の叫びだけだった・・。
え、・・・何これ?
コメディにしようと思ったのにw
てか、・・・どうこれ?